【有志】八幡平ツーリング:初日 のイベントレポート
7月16日(土)、待ちに待ったPCTC【有志】による八幡平ツーリングの初日を迎えました。
私が理想とするポルシェドイツツアーの日本版であるポルシェジャパンツアーの幕開けです。
東北自動車道の蓮田SAに午前6時30分集合の予定通り、S山997carrera4S(メテオグレーPDK)、K城夫妻997turbo cabriolet(キャララホワイトTips)、F谷997GT3 3.8(アクアブルー6MT)の3台4名は集合し、渋滞を避ける為、即、出発しました。
初日は、東北自動車道を550km走った後、八幡平アスピーテラインの見返峠までのヒルクライムと八幡平樹海ラインのダウンヒルがメインの為、体力温存しなければなりません。
そこで、蓮田SAを出発する前、「松尾八幡平ICまでの燃費を計測しましょう。」と提案しました。
土曜日と三連休初日とが重なり、上り坂が続く東北道の流れは悪く、燃費勝負で走りたい気持ちをまぎらわせていたのに、真っ先に997turbo cabrioletがしびれを切らしてかっ飛んで行ってしまいました(涙)。
そこからは、心のレヴリミッターははずれ、車のおもむくままに走らせ、K本997turbo(キャララホワイトPDK)と前沢SAで合流しました。
東北道は、東日本大震災の影響で荒れているとの噂でしたが、道が所々波打っているだけで想像したほど荒れていませんでした。
それよりも、ダイナミックエンジンマウントとPASMの効果なのか、不快なピッチング(縦揺れ)やローリング(横揺れ)が抑えられ、疲労が軽減されました。
特に、波打っている路面を走破する時は、PASMをスポーツに設定するとバウンドを一発で吸収してくれました。
K川997GT3 3.8(キャララホワイト6MT)とPCMT(水戸)所属のY本997carreraS(バサルトブラック6MT)との待ち合わせ場所である岩手山SAに到着すると、K川さんとY本さんが仲良く迎えてくれました。
この二人、岩手山SAで共通の知人もなく初対面したにもかかわらず、ポルシェ乗りという共通の趣味のおかげですぐに打ち解けたようです。
その証拠に、K城夫妻とF谷は、Y本さんとドイツツアーに参加した仲であるにもかかわらず、K川さんからY本さんを紹介してもらいました(笑)。
さらに、初対面のY本さんとS山さん、K本さん、K川さんが、まるで旧知の仲のように外気温35℃近い中、楽しげにポルシェ談義に花を咲かせているのを見て、ポルシェに乗っていて良かった、そして、ポルシェクラブに加入して良かったと心の底から思いました。
ポルシェ乗りというだけで、人とつながり、人の輪が広がっていく、そんなポルシェの力を改めて感じました。
宿泊先であるホテル安比グランドに荷物を預け、八幡平アスピーテラインへとノーズを向けました。
八幡平アスピーテラインへ向かう道は、3速主体の中速コーナーで構成されていて、ここを走っただけでも来た甲斐があったと思わせてくれる道でした。
いよいよ八幡平アスピーテラインへのヒルクライムアタック開始です。
八幡平アスピーテラインの舗装は、荒れていますが、そんなことお構いなしに2速フルスロットルで全車、F谷997GT3 3.8、K川997GT3 3.8、Y本997carreraS 、S山997carrera4S 、K本997turbo、K城997turbo cabrioletの順番で駆け上がっていきます。
このツーリングの企画は、「今年の夏休みに八幡平アスピーテラインを997GT3 3.8でランデヴーできたらいいね。」というひと言からスタートしました。
バックミラー越しにK川997GT3 3.8を見て、夢が実現した事を実感しました。
スノーシェルター(トンネル)に突入すると、997GT3 3.8の甲高いエキゾーストノートが共鳴し、さらに、3.8NA、turboのエキゾーストノートもトンネル内に反響し、鳥肌が立つほどFLAT6の咆哮が、トンネル内を渦巻いていました。
夕食時、K川さんが、「モナコグランプリのトンネルの中のようなエキゾーストノートの反響のしかただった。」とおっしゃっていましたが、決して誇張ではないと思ったのは、私だけではないでしょう。
八幡平アスピーテラインは、最初、登りながらのヘアピンコーナーが続き、その後は、2速、場合によっては3速に入るコーナーで見返峠までは構成されています。
ここで、今回のツーリングのキーワードが、生まれました。
先頭車が、遅い車を追い抜くと、トランシーバーから「クリアー、クリアー、クリアー、クリアー」という言葉を連呼し、後続車は、否応なしに前車に続いてオーバーテイクしていかなければならない強迫観念にとらわれていました(笑)。
見返峠で休憩し、八幡平樹海ラインへのダウンヒルアタック開始です。
岩手山を眺め、眼下に広がる街並みを見下ろしながら豪快に下っていき、フルブレーキングをしながらタイトターンを繰り返します。
しかし、ポルシェのブレーキは、ブレーキ鳴きはするのですが、どんなに酷使しても峠道ぐらいではタッチと効きは変わりません。これが、世界一のブレーキあるいは宇宙一のブレーキ(PCCB装着車)と言われるゆえんです。
日本百名道のうちの2本を攻めた一行は、ホテルにチェックインし、温泉で旅の疲れを洗い流し、懇親会へと突入しました。
初日の夕食は、素晴らしい和食のフルコースでした。メニューの一部を紹介すると、前沢牛とたらば蟹の石焼きは絶品でした。しかし、写真がありません(涙)。
旅の疲れとシャンパンでの乾杯、Y本さん差し入れの日本酒で酔っぱらってしまい、ひたすら、飲んで食べてまた飲んでの繰り返しだったからです。
もちろん、ついさっき走ったツーリング話と夕食から参加したK川さんの北海道の友人K吉さんが、苫小牧フェリーに乗船拒否にあった話を肴に大いに盛り上がりました。
なぜ乗船拒否にあったかというと、K吉996GT3(ガーズレッド6MT前期型)の車高が低く、乗船用のスロープにフロントスポイラーを擦ってしまうことが理由だそうです。
2次会は、BAR-PO(ポー)で軽く飲み、5本のスペシャルステージが織り込まれた明日のツーリングコースに備えて、そして、K川さんがパワーポイントで解説してくれたツーリングコースのチェックポイントを忘れないように心に留めながら各自部屋へと帰りました。(走行距離704km)。
P.S.写真は、岩手山SAでの給油のひとコマと八幡平アスピーテラインのパーキングです。