【有志】八幡平ツーリング:2日目 のイベントレポート
本日は、2泊3日の八幡平ツーリングのメインツーリングです。
コースは、イベント欄に記載した通りです。ご確認下さい。
PCMT(水戸)所属のY本997carreraS(バサルトブラック6MT)とは、東北道の盛岡南ICでお別れし、一同は、宮古市方面へとノーズを向けました。
苫小牧フェリーに乗船拒否されたK吉996GT3(ガーズレッド6MT前期型)さんは、結局、K川さんのメルセデスベンツE350 4MATIC ステーションワゴン(シルバー W212)で参加です。
隊列は、F谷997GT3 3.8(アクアブルー6MT)、K川997GT3 3.8(キャララホワイト6MT)、K本997turbo(キャララホワイトPDK)、S山997carrera4S(メテオグレーPDK) 、K城997turbo cabriolet(キャララホワイトTips)、K吉E350 4MATIC ステーションワゴン(シルバー W212)の6台です。
昨夜、K川さんが、パワーポイントを使ってツーリングコースのチェックポイントを教えて下さったおかげで、無事にR106から第1SS(スペシャルステージ)である八戸川内大規模林道へと左折することができました。
八戸川内大規模林道は、全長100kmの完全舗装の整備された林道で、そのうち50km程度を走りましたが、一度も対向車にも遅い車にも引っかかることなく走ることができました。
通行量が少ないだけあって路面は綺麗で、かつ、ヘアピンカーブからS字コーナー、中速、高速コーナー等ありとあらゆる曲率(アール)で構成されている反面、全く休ませてくれない素晴らしいコースです。
私達が速度を緩めるのは、道路脇で夏草を刈っている作業員に遭遇した時だけです。
その作業員達は、皆、作業する手を止め、口をあんぐり開けてこちらを見ています。
2速、3速を使い、8,500rpmのレッドゾーンまでブン回してFLAT6のエキゾーストノートを岩泉町の山間部に木霊(こだま)させながら駆け上がってくれば、何事かと驚くのは当然です。
あまりにも素晴らしい登り区間だったので、頂上から走ってきた道を見ようと車を停めたところ、後続車からはアクシデントかと心配されました。ゴメンナサイ!
続いて下り区間も誰にも邪魔されることなく攻め続け、WRCのツール・ド・コルスのターマック(舗装路)を攻めるワルター・ロールの気分です(笑)。
予定通りに龍泉洞温泉ホテルに到着し、美味しい昼食をいただきました。
メニューの一部を紹介すると、岩泉産の鮎の塩焼き、岩泉産の山の幸の天ぷら、そして前沢牛のすき焼きでした。
東北の山間部なのに外気温は、昨日と同じで35℃近く、ハードドライビングの後の肉体にはこたえます。
そこで、涼を求めて日本三大鍾乳洞のひとつである龍泉洞の観光に行きました。
今回のツーリングでは、最初で最後の観光らしい観光です(笑)。
鍾乳洞の中は、10℃と別世界のように涼しく、第三地底湖に向かって降りて行くほど肌寒くなっていきます。
しかし、皮膚は涼しいのですが、体の芯は熱いのです。
理由は、上りが165段、下りが107段の計272段の狭く急勾配の階段を上ったり下ったりしたからです。
K城さんがはさまってしまいそうになるほど狭いのです(笑)。
第2SSは、K7久慈岩泉線で、道幅の広い中速コーナー主体の道で、3速メインで走りました。
こういうレイアウトの時にポルシェのGT(グランドツーリングカー)としてのトルクの出方、どっしりとしたステアリングから伝わる豊富なステアリングインフォメーション、バンピーな路面の入力を吸収する堅牢なボディーとPASMをはじめとしたサスペンションセッティングを味わうことができ、ポルシェを操る喜びを享受しました。
なんて、自動車評論家のようなことを言っても、所詮、997GT3 3.8に鞭を入れ続け、ひとり悦に入っているのですが…何か問題でも…?
第3SSは、K29沼宮内野田街道を関で右折した牧草地帯なのですが、思った以上に民家が多かったこと及び私が、SSではないと勘違いした為、いわゆる皆様がイメージするマス・ツーリングのスピードでクルージングしていまいました(無念)。
白樺の里やまがたで小休止し、R281沼宮内野田街道を南下し、白樺林が美しい平庭高原を通過し、沢口でR340へ右折し、さらに瀬月内ダムへ右折します。
ここで、昨夜のK川さんによるパワーポイントを用いたツーリングコースのチェックポイントに関する解説が、大変役に立ちました。
今回のツーリングコースの総監修をして下さったイタリア製の大型バイクであるモトグッチに乗るK川さんのご友人が、パワーポイントでは右方向を指さし、青い屋根と拡声器のある十字路を左折すると、エリート牧場までが第4SSです。
さえぎるものが何もないルートなので、牧場わきをフルスロットルで通過していきます。
乳牛の乳の出が、少々悪くなってもおかしくないぐらいエキゾーストノートを響かせて全車が通過していきます。「ブラボー!」と叫びたくなるくらい気持ち良かったです。
エリート牧場を左折してK5に入り、八幡宮で右折し、R340新小本街道に入ります。
そして、パワーポイントどおりに長興寺のオニックスカーネットワークで右折し、勘丁を左折しました。
地元岩手ナンバーの黒いエスティマが、カーナビと地図を交互に見ながら迷っている脇を東京ナンバーのポルシェ軍団は、楽々と最終SS(第5SS)である軽米九戸広域農道へと入って行きました。
山岳路ばかり300kmを走破してきたので、肉体的に厳しい状況になっているのは、バックミラー越しに感じられました。
しかし、このツーリングの参加条件として、「ポルシェで走り続けること」、「ワインディングロードを攻め続けること」、「私と一緒に走り続けることができる人」なので、3速主体のコースを攻めるべく、FLAT6に最後の鞭を入れ、バックミラーで後続車を確認しました。
そうすると、「まだ攻めるの?」という驚きの表情を見せながらも、全車、フルスロットルで追走してくるではないですか。
その光景をバックミラー越しに見て、素晴らしいポルシェ乗りと一緒に最高のワインディングロードを300km以上攻め続けることができた幸せを噛みしめ、20kmの最終SSを走破しました。
軽米ICから八戸自動車道に入り、安代JCTで盛岡方面の東北自動車道へ合流し、松尾八幡平ICからホテル安比グランドへと帰りました。
ヘトヘトに疲れた体を温泉につかって癒し、懇親会へと突入しました。
2日目の夕食は、フレンチのフルコースで、メニューの一部を紹介すると三陸産アワビのポワレと岩手県岩泉産短角和牛のヒレとロースのステーキでした。
K吉さんの差し入れであるシャンパンで乾杯し、美味しい料理に舌鼓を打ち、本日のツーリング話に花を咲かせました。
皆さんの印象に残っているのは、八戸川内大規模林道のアタックとK吉さんが、ベンツで必死に追走してきたことのようです。
K吉さんは、北海道の十勝国際スピードウェイで、レーシングシビックに乗って耐久レースに出ている程の腕前の持ち主ですが、ハイスピードドライビングになるとベンツは、ポルシェには全く歯が立たないことが、よくわかりました。
明日のツーリングに備えるべく、本日、2次会はなく、各自部屋へ戻りました。
もうこれ以上走りたくないと思うほど走った2日目でした(走行距離385km)。
P.S.写真は、八戸川内大規模林道の頂上及び龍泉洞温泉ホテルの駐車場のひとコマです。