ポルシェクラブ東京中央 -Porsche Club Tokyo Chuo-

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EVENT REPORT

110916PCTC:ポルシェクラブドイツツアー初日 のイベントレポート

DAY1 自動車の歴史をめぐる旅
Fさん 2012-01-03 22:11

DAY1 自動車の歴史をめぐる旅
ホテルからタクシーでポルシェミュージアムに行きましたが、午前9:00の開館前なのに既に団体客が並んでいます。
正面にポルシェミュージアム、左手にポルシェ911を生産しているツェフェンハウゼン工場、右手にポルシェセンターシュツットガルト(本社ディーラー)があり、さらに、991carreraがテスト走行の為、工場からカモフラージュなしで走り去って行くエキゾーストノートにテンションがオーバーレブ寸前です。
ショールームをのぞくと素晴らしいポルシェが展示されていますが、まずは、ミュージアムを見学すべくチケットを購入しました。
今回、PCTCのK本さんとPC北東京のM岡さん、Y島さんと見学しました。
3人は、初めての見学で、私は、2度目ですが、今回は、展示車両の全ての前から横から後ろからの3ポーズを収めるべく、8GBのメモリーカードを用意するほど楽しみにしていました。
4階建てのフロアーに展示されている車両は、前回とおおむね変わっていませんが、フェルディナンド・ポルシェ博士が開発したローナーポルシェという100年前の電気自動車及びサーシャというレーシングカーから始まり、息子のフェリーポルシェが開発した356、歴代911シリーズ、そして、28,000勝以上を挙げたレーシングカー及びラリーカー等、自動車雑誌でしか見たことがない車両が81台展示されており、痺れました。
特に充実している展示車両は、フェリーポルシェが開発し、戦後ポルシェ車の市販車としての出発点となる356シリーズ、ルマン24時間レースで初めて総合優勝を飾った以降、圧倒的強さで勝ちまくった917シリーズ、市販車のフラッグシップである911ターボシリーズです。
私としては、ポルシェのスペシャルモデルをもっと展示してもらいたいと思いますので、今後の入れ替えに期待したいところです。
2時間、じっくりと見学し、1階のお土産物売り場で991carreraのダイキャストモデルで991carreraの予習を済ませ、ミュージアム内のレストランで昼食をとりました。
昼食後、ポルシェセンターシュツットガルト(本社ディーラー)に行きました。
お目当ては、997GT3RS4.0です。
納車前車両なので、エンジンルーム等を見ることができませんでしたが、もの凄いオーラを発しています。
997GT3RS4.0については、クランクシャフトが76.4mmから4.0mm延ばした80.4mmとなり、964シリーズから連綿と続くエンジンとは違うという理由づけで997GT3 3.8で十分満足していたのに、997GT3RSRと同じエンジンやフェラーリ430スクーデリアを意識したようなストライプにクラクラです。正直、無理してでも600分の1のオーナーになりたいです(涙)。
ポルシェミュージアムとポルシェセンターシュツットガルト(本社ディーラー)でお腹いっぱいなのに、午後2時にはメルセデス・ベンツミュージアムへ入館しました。
(1)自動車(内燃機関)の始まり、(2)メルセデスベンツの誕生、(3)ディーゼルとスーパーチャージャー、(4)戦後の奇跡、(5)安全と環境、(6)排気ゼロへの道、(7)レースと記録、(8)コンセプトカーというテーマに基づいて車両が展示されています。
さらに、(9)バス等運搬車両、(10)キャリアカー、(11)働く車、(12)貴族の為の特別車両、(13)英雄が愛した車両という各コーナーにも多くの車両が展示されていました。
エレベーターで最上階の8階に上り、見学を始めました。
コーチ(馬車)にエンジンを付けた自動車から始まり、船舶用のディーゼルエンジンと発展していきます。
そして、ボッシュのマグネトー式点火装置でどんな回転数でも点火できるようになり、ガソリンエンジンの開発が一気に加速しました。
第2次世界大戦前の豪華な車と終戦後の300SLをはじめとした流麗なデザインの車、W196ストリームラインと呼ばれるレーシングカー、600プルマン、そして昭和天皇の御料車等、ありとあらゆるエポックメーキングなメルセデスが展示されています。
すなわち、自動車の歴史イコール、ダイムラーメルセデスの歴史であり、自動車の歴史をたどる資料館としても最高のミュージアムで、ただただ圧倒されました。
メルセデス・ベンツミュージアムを見学して、自動車に対する哲学、意識の高さがトヨタ、日産、ホンダとは比較できないくらい高いことを痛感しました。
「トヨタ方式のカイゼンからは、真似はできても、新しいものを生み出す発想や哲学、理念が起きないだろう。」と、ダイムラーメルセデスの125年に渡る展示車両を見て、K本さんがつぶやいた一言が、本質を突いていると思いました。
3時間半にも渡りじっくりとメルセデス・ベンツミュージアムを見学し、大満足でホテルへと戻りました。
それにしても、車バカな私と行動を共にできる友人と一日を過ごせて、本当に楽しかったです。
本日のディナーは、明日からのポルシェクラブドイツツアーでご一緒する16名と顔見せ及び親睦会でした。
明日は、いよいよスイスのサンモリッツに向けてのツーリングです。
天気が心配です。

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