ポルシェクラブ東京中央 -Porsche Club Tokyo Chuo-

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EVENT REPORT

120826PCTC:富士山ツーリング のイベントレポート

120826PCTC:猛暑の中のツーリング
Fさん 2012-08-26 23:42

 8月最後の日曜日に富士山ツーリングに行ってきました。
 連日猛暑が続いていますが、雲ひとつない絶好のツーリング日和です。
 きっと、富士山のふもとの涼風が、ハードドライビングでほてった体をクーリングしてくれるだろうと想像し、ノーズを御殿場ICへと向けました。
 参加車は、997turbo(キャララホワイトPDK)、997carrera4S(メテオグレーPDK)、981BoxsterS(アゲートグレーPDK)、997GT3 3.8(アクアブルー6MT)の4名です。
 981BoxsterSが参加されたので、富士山スカイラインで981BoxsterSを試乗し、ワインディングロードでのフィーリングを徹底的に検証することが、本日のツーリングの目的のひとつです。
 御殿場ICを降りてK23(御殿場富士公園線)に入っても、家族連れの1BOXが、ドライブを楽しんでいます。
 その光景を見て、白線にもかかわらず躊躇した私がバカでした。
 そのまま、ずっと遅い車の後ろを走ることになり、ポルシェのフィーリングではなく、木漏れ日の中のいわゆるドライブを楽しみました。
 気を取り直して新五合目PAを目指してアタックを開始すべく、ステアリングを右に切ると、夏休み期間中の一部通行規制により、新五合目PAまでは通行止めです。
 西臼塚PAに車を停めて富士山麓から吹き下ろす涼風に身を委ねましたが、熱いドライビングをする機会がなく、ほてってもいない体には涼しいよりも、むしろ、肌寒いぐらいでした。そして、心も…。
 気を取り直して981BoxsterS(外装アゲートグレー/内装ルクソールベージュ)に乗り替え、スロットルペダルに鞭を入れました。
 クオーンというエキゾーストノートを富士山麓にこだまさせ、ストレスなくエンジンが回り、レヴカウンターを右側に踊らせながら加速していきます。
 スポーツエキゾースト付きの991carreraSのような派手な演出はありませんが、シュアな感触です。
 20inchのカレラSホイールを履いていながら不愉快な突き上げがなく、不整路のアンジュレーションをサスペンションとボディーで受け止めており、乗り心地が良いのです。
 さらに、MR特有のノーズがスッとCPへと入っていくフィーリングに磨きがかかっていました。
 これが、自動車評論家が絶賛す987BoxsterSからの進化なのかもしれません。
 一方、987CaymanSと比較して追い越し加速のパンチが今ひとつないと感じました。
 もしかしたら、400PS以上のポルシェに体が慣れてしまったからなのかもしれませんが、過去に乗っていた987CaymanSや試乗した987CaymanRの方が、追い越し加速のパンチがあったような気がします。
 一番印象に残ったことは、981BoxsterSはドライバーにとっても従順な執事のような存在で、決してドライバーをせき立てるようなことをしないのです。
 従来のポルシェは、ドライバーの腕を試し、もっと速く走れるからもっとアクセルを踏め、あるいは、お前のドラテクでは俺様のポテンシャルを引き出せないから出直して来い、というような車がドライバーを支配していたような感じでした。
 しかし、981BoxsterSは、追い込めばそれに応えてくれるし、流したければ不快なドライビングインフォメーションをシャットアウトし、快適にクルージングできるのです。
 これは、ゆっくり流しながら、ここぞという時にポルシェ本来の性能をいかんなく発揮してもらいたい人にとっては、もの凄く良く仕上がっている車だと思います。
 しかし、私の求める車とは違います。
 私にとって車とは、日常世界を忘れて一対一で対峙し、ワインディングロードをいかに理想通りにクリアーしていくかという共同作業であり、車との勝負でもあるのです。
 ポルシェのステアリングインフォメーションを通しての叱咤激励は、ヴァイザッハのエンジニアからのメッセージであり、ワルター・ロールからのコーチングでもあるのです。
 そんなせき立てられるような感覚が薄くなったことを少し寂しく思いました。
 富士山スカイラインでクリアーを取れなかったうっぷんを晴らすかのように、道幅の広いR469ではFLAT6を高らかにうたわせました。
 中速コーナーの続く道を3速、4速で駆け抜ける時のポルシェは、人車一体感が味わえ、気持ちが良いです。
 昼食地である蕎仙坊(きょうざんぼう TEL0559-98-0170)を目指していたのに、誤って富士サファリパークへの道へと曲がり、大渋滞に巻き込まれたのは愛嬌として、開店時間の45分前に蕎仙坊(きょうざんぼう)に着いてしまいました。
 お店の前で「早過ぎたね~」なんて言いながら開店を待っていると、開店30分前なのに次々とお客さんが列を作ってきます。
 このお店、有名店だったようです。
 田舎そば、柚子をつなぎに使ったそば、更科そばをいただきましたが、富士山からのミネラル豊富なお水でさらしたそばは、美味しかったです。
 今日は、どこ行っても混んでいるだろうと諦め、裾野ICから東名高速に乗りました。
 裾野ICから足柄SAまでの15kmが空いていて、高速ワインディングロードのようでした。
 凧の足のように3台が、ヒラリヒラリ走っていく姿をバックミラー越しに見ながら右足に力を込めました。
 アクセルのつきというか、ポルシェの中間加速は鋭く、トルクに乗せた走り方をした時は本当に気持ちが良いです。
 4台編隊で一気に横浜・町田ICまで駆け下りて散会しました。
 981BoxsterSをワインディングロードで試乗させてくださり、ありがとうございました。
 次回は、作り込みの本気度MAXの970PanameraGTSに乗ってみたいな~というのは、心の声です。
 Sさん、Kさん、いつもご参加ありがとうございます。
 今回のツーリングは、走行距離235km、走行時間4時間と過去最低でしたが、猛暑なので余裕のあるツーリングで良かったと思います。
 10月の軽井沢1泊ツーリングでは容赦しませんので、体調と車のコンディションを整えてきて下さい。
 Yさん、ちょっとしたアクシデントにより不参加となり、残念でした。
 次回のご参加を楽しみにしております。

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